第4話

それからまた数時間後。

時間は夕方になり、きれいな夕焼けになった。

「…ふう…」

(やっと一息つけるな…)

ゆっくりと体を動かす。

「(。・ω・)ノよお」

一段落ついたところで、天使が声をかけてきた。

「今日はお疲れだったな。」

「天使·····」

ずっと俺の事を見ていたらしい。

ゆっくりとこちらに歩いてきた。

「今日はありがとうな。」

どこからともなく、そんな言葉が口をついて出た。

天使は驚いた顔をして、少しはにかんだ。

「別に。俺は自分のしたいことをしただけだ。」

隣に天使が来る。

「ふぅん、そっか。でも嬉しかったよ。」

そんな会話をしているうちに、時間は夜になろうとしている。

暗くなっていく空。

下界の電気が見えてくる。

ここも、暗く、寒くなってくる。

·····いつもはこの時間、寒いのだが。

何故か体がぽかぽかしている。

いや、体というより⋯⋯ある部分だけ、特に熱を持っている状態だ。

自然と呼吸も荒くなってくる。

「どうしたんだよ、天気職人⋯⋯? どうかしたのか?」

天使が声をかけてくるが、その声は歪んで聞こえる。

「⋯⋯うぅ、はぁ⋯⋯はぁ⋯⋯」

「天気職人、聞こえてるか〜?」

「ひゃっ?!」

ぽん、と肩に手を置かれた。

その瞬間、快感が体を貫いた。

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