第17話
そんな馬鹿みたいな営業迷惑行為をしている合間に、居酒屋内の空気が変わる。アルコールとタバコ臭さをかき消すため、リセッシュ3本を使い果たしたようなそんな感じ。
おじさんたちのざわめきが消えて、何事かと振り返った。
「香椎!お久〜!」
「おう
「一時帰国ね。また来週には行くし。」
なんだ……この、爆イケ……!
芸能人かってくらいのオーラで、庶民的すぎる居酒屋を制圧している。おじさんたちがその男に唖然と見惚れる。おい、元モデルの私の存在皆無か。
芸能界でも早々お目にかかれないんじゃないか。それくらいとんでもないオーラを抱えたイケメンが入ってきた。
スーツのシャツがまた紺色で、珍しい青シャツなのに、アンミカの関西弁くらい違和感なく似合っている。
うん、でもごめん。叶恵のイケメン階層では実来心晴のが上。
「ああ、コイツね、俺が大昔ヤンチャしてた時のダチ。」
「どうもぉスレンダーラインなお嬢さん!朋くんでーす。」
「
「コアラは皆僕のファミリー!っと、僕にカルーア抹茶ブリュレミルク下さーい!」
「この店にそんなキワモノねーわアホ。生か水にしとけ。」
そう言って香椎の隣に座る朋くんというアッシュブロンドのイケメンは、どうやら頭の中身が残念系らしい。香椎といい勝負だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます