第10話
「ならば。次もこの“使い古し”をえろくしましょう。」
私のスカートから覗く膝に、人差し指と中指の二本が這う。私を酷使していた彼の指に、中核を突かれているようなめまいを覚えかける。
意識は、爪先をピンと張り維持させる。彼に堕落してはいけないと。
「中古車部の中古だと、口惜しみの
「口惜しみ?」
「高校時代の彼女との仲を破滅させたこと、そこまで恨んでるんですか。」
「はい。中古車部の中古さん。」
辛辣な言葉をかけられ身体を熱くする私は、新たな性癖に目覚めそうで泣きたくなる。使い古しを有効活用してくれてありがとう。とは思うだけで言いはしない。
「ではまた。次の試合でお会いしましょう。」
アデュー。
ってもういいでしょ。7戦目は牛乳早呑み対決かスプラトゥーン対決にしてみよっか?
WBCの大谷と村上があらゆる広告に起用されているが、近藤の存在を忘れてはならない。裏方のヒーローはいつか、彼の復讐心を大きく打ち返せる日はくるのだろうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます