桜凌さんのお嫁さーん7 始終之彼

雪方ハヤ

第1話

紀元前11世紀頃、雨の国にいる男の子の話だった…


桜凌「あっ、なっきー!」


桜凌が呼んだ先にいるのは彼の親友日出夏輝(ひのでなつき)だった、彼とは一ヶ月ほど会っていなかったのだ

日出 「やー!久しぶり!元!」


そして日出は桜凌へ向かう

桜凌 「お前最近どこ行ったんだよ!会えなくて寂しかったぜ〜」


日出は申し訳そうに言った

日出 「俺実はさぁ…彼女と旅行行ってたんだよね…」


桜凌は怒った

桜凌 「おい!!お前ふざけんなよ!!彼女とラブラブしてて、俺の気持ちを捨てたのか??!!」

日出 「ごめんごめんって…君もいい彼女ができるよう願うよ…」


桜凌は少し落ち着いた

桜凌 「はぁーその助言は嬉しいが…俺には本当にできるのか?」

日出 「いけるでしょ!それよりこの後一緒にうちで遊ばない?」

桜凌は興奮した、日出の家ではたくさんの遊び道具がある(トランプ、将棋など)

桜凌 「おーけー!やっぱなっきー最高だな!」


しかしそんな楽しい時間は消え去った、雨の国と菜の国の間で戦争が勃発し、俺たちは国から徴兵された…


伊勢 「いいか?お前ら、今日からこの四人のチーム、第九小隊が結成、俺がリーダーだ」

伊勢南井さん、その人はかつて戦争で何度も生き抜いてきた人だ、もちろんリーダーは当然(身長174)


塩花 「よろしく…お願いします….」

言ったのはチーム内唯一の女性、塩花仭梨(しおばなはかり)、医術や戦闘力はないが、知恵力が高い、見た目はそこまでは可愛くはないが、身長156のとても面白い人だ


日出 「戦闘経験はないのですが、よろしくお願いします!」

そして我が友人日出夏輝!夏輝はイケメンって言えばイケメンだけど、身長178の友人思いな人だ


桜凌 「桜凌元です!よろしくお願いします!」



自己紹介を終え、これからの作戦予定を行った


伊勢は気を引きしめて、とても真面目そうに作戦会議を始めた、その姿はまさに学校の出し物にクラス全員が意見が言えない時、かっこよく出てきて言うような感じだった


伊勢 「いいか?我々は明後日にて、星の国の東仙県へ侵攻する、東仙県は森が多く、隠れ場所が多いところのため、隠蔽空間をよく利用する練習を行う」

塩花、日出、桜凌は勢いよく


「はい!」


そしていざ練習が始まった、練習内容は桜凌、日出ペアと伊勢、塩花ペアの2対2の森林合戦、場所は雨の国で貸だししてもらって、1時間ほど練習できる、相手を全滅することが勝利の条件、この練習の目的はどうやって隠蔽空間からの攻撃を交わすこと、どうやって隠蔽空間を利用することが肝、桜凌と日出は相談した


日出 「俺、元くんの呼吸に合わせるよ…相手は経験者、倒すためには一人ずつしか」

桜凌 「わかった、しかし、一人ずつ倒すことは無理だ、相手もきっと集まって侵攻をしてくる…」

日出 「わかった、経験者を倒すためには近距離での乱闘は危険だ…罠や遠距離型の武器で倒す必要はある…しかしそんな時間は…」

桜凌は突如自信万端に

桜凌 「ある!僕を信じれ!」


そして桜凌、日出ペアはいざ伊勢、塩花ペアを探しに行く…すると、遠くに二人の面影が現れ、

桜凌は大きな声で

桜凌 「おい!貴様ら俺様となっきーはここにいる!」

伊勢は失望そうに

伊勢 「愚かだな…自分を囮にして我々をトラップにハマらせるつもりか…バレバレだぜ、しかしトラップにハマらなければただの裸のホームレスだ!」


そして伊勢チームは桜凌へ走る、いざトラップの前に桜凌はトラップを飛んで避け、

伊勢はつまなさそうに

伊勢 「バレバレだぜこんなトラップ、これを飛び越えて桜凌へトドメを刺す!」


そして伊勢はトラップを飛び越えてたら…ハッと気づいた

伊勢 「待て!あの日出っていうやつは?!」


桜凌は伊勢の前で笑った

伊勢 「トラップは…二つあった!!!?!」


すると、木の上から一人の姿が現れ、手にナイフを持ち、伊勢は向かう、そうだ桜凌たちはトラップを作る時間などない、しかしフェイクトラップいくらでも作れる、二つ目の真のトラップは日出だ、日出が事前に木の上へ登ったのだ、伊勢がトラップを飛び越えること自体がトラップだったのだ!伊勢の状況は逆転不能だ!


しかし伊勢は笑った

伊勢 「ふん、確かに俺はあんたたちのトランプにハマっちゃった…しかしお前らも…」


すると伊勢の隣にいた塩花が倒れた…

桜凌 「バカな!!?あれは人形だ!敵は…」

桜凌、日出 「三人いた!?」


桜凌の後ろに塩花が現れた…すると塩花の人質桜凌、日出の人質伊勢と対立した


日出 「変な局面になったな…」

伊勢 「いい試合だな…こっちが降伏するよ…」

すると塩花がナイフを捨てた

桜凌 「なぜ?」


すると伊勢は全てを晒した

伊勢 「我々は事前に作った人形を利用し、この霧が多い森に使ったが、君たちは作る時間もなく、安易なトランプで我々を困らせた、君たちは優秀だ…」


桜凌と日出は照れた

日出 「ありがとうございます…」


しかし伊勢は再び厳しい顔に戻り…

伊勢 「しかしこれは本番ではない、本番はどんな状況がくるかわからない引き継ぎその調子で行け、俺は用事がある、しばらく三人でおしゃべりでもしなさい…」


桜凌、日出、塩花 「はい!」

そして伊勢が去り、三人は近くのレストランで休憩した

桜凌 「くぅぅーつかれたーー」

日出 「疲れたね〜元、ほら後でオレンジジュース奢るよ!」

桜凌はオレンジジュースが大好物だ、桜凌は興奮し、感激な笑顔で

桜凌 「サンキューーなっきー!やっぱ君といると最高だわ〜」

すると黙っていたあの人物が…

塩花 「お二人は、幼馴染なの?」


急に聞かれたから少し驚いた

桜凌 「あぁ…そうだよ!でもこいつ彼女いるから、告白は無理だよん〜」


しかし塩花は軽く笑った

塩花 「ふふん、そんなこと企んでないよ〜、今日二人のコンビネーションに惹かれちゃっわ〜」

日出 「面白い方ですね…」


店員 「お待たせいたしました、こちら、オレンジジュース、チーズのパスタ2点、牛丼です」

桜凌 「あざーす!」


そして桜凌はすぐさま注文したオレンジジュースを一気飲みした

桜凌は幸せそうに

桜凌 「ぐわぁーうめぇー!キンキンに冷えたオレンジジュースを一気飲みって最高だなーー!」


日出は優しく微笑んだ

日出 「それはよかったね…そう言えば君…牛丼好きなんだ…」

塩花 「うん!やっぱ牛丼みたいなガッツ系のものが好きなんだよね〜」

日出 「意外ですね…女の子が牛丼超特大盛りを注文するとは…」


塩花は恥ずかしくなった

塩花 「え?!あぁ…」

日出 「僕は気にしませんよ」

桜凌 「なっきーは性格がいいなーだから彼女持ってんだ〜」


日出は優しく笑った

日出 「君もいつか出会えるよ!」


そして桜凌は話を変え…

桜凌 「そう言えばまだ仭梨ちゃんとあんま話してなかったな!仭梨ちゃんってどんな男子がタイプ?」


塩花は少し呆れてしまった

日出 「気にしなくていいよ、元君はいつもそうだ、初対面の人にタイプ聞くの…」


塩花は少し戻り、頭を手で支え

塩花 「そうだね…私は…愛情深い人がいいなー、結局自分のことを愛してないやつは無理かなー」


桜凌は楽しそうに

桜凌 「そうかそうかいいねー!」


そして三人は夜遅くまでレストランで会話した、しかも途中から酒を飲み始めた

桜凌 「酒ってこんな味すんだ…不味…」

日出は困惑を持って

日出 「酒は初めてなの?元」

桜凌はあまり顔色が良くはなかった

桜凌 「あぁ、子どもの頃、毎日飲んでやるって思ったけど、相当不味いね…」


すると隣の塩花が不服そうに

塩花 「へぇー酒が不味いなんてありえないよ〜、もっと酒に慣れ!!」

日出 「そういえばもうこんな時間になったね…明日の練習は休みだけど…しっかりと休まないとな…」

桜凌 「そうだな…そろそろ帰るか…」


そして三人は外に出て、日出は逆方向、塩花と桜凌は一緒に帰った

桜凌 「今日疲れたっすね」

塩花も疲れているそうに

塩花 「そうだね〜、明日休みだから二人でデート行かない?」

塩花は酒を飲んでいる原因なのか、軽々そうに言ったが、桜凌は酒をほぼほぼ飲んでいないため、ハッキリと驚いた

桜凌 「何を…言ってんすか?」


塩花は少し声のボリュームをあげ、

塩花 「だからデートはどうかって聞いているんですけど、どうすか?」


桜凌は少しビビった

桜凌 「怒ってんるんすか?…」

塩花 「じゃあ、ここで告白したらデート行ってくれる?」

桜凌は呆れてしまった

桜凌 「だからさっきから何を言ってんすか??!?!」


すると塩花は桜凌を壁ドンして、言った

塩花 「酒の勢いで言った気まぐれだと思うな…私は本気だ…」

しかし桜凌は隙を通り抜け、逃げた

塩花 「逃げるなー!」


塩花が追い込もうとしても追いつかず、地面に寝転んじゃった、その後すぐに桜凌が駆けつけ、近くのホテルに泊まらせた

桜凌は疲れた

桜凌 「はぁークレイジーな人…でも…俺のタイプかもねー、まぁいいや、帰るか…」


「待て!」っと塩花が言う

塩花 「明日…結局行く?デート?」

桜凌は心配そうに

桜凌 「まだ酒は醒めてないのかい?」

塩花 「は?でも…明日来るんだったら11時中央公園集合ね!忘れないで!」

桜凌は呆れた

桜凌 「普通に酒が醒めてない君の方が忘れそうなんだけど…まぁいい、俺はもう帰る、じゃあな」

塩花 「うん、また明日…」


そして次の日、塩花は中央公園で…

塩花 「来るかな…本当に気まぐれだと思われちゃったかな…」


しかし、その直後、一人の姿が現れた

桜凌 「お待たせージュース買ってきたよ」


桜凌の手にはオレンジジュースと塩花が好きなアップルジュースがある

桜凌 「ほいよ」

塩花は嬉しそうに

塩花 「ありがとう!本当に来てくれたのね」

桜凌 「流石に約束は守るよ、でどこ行く?」

塩花は困った様子

塩花 「そうねー、元はどこ行きたい?」

桜凌 「もしよかったら、この後うちに来ない?」

塩花は軽く笑った

塩花 「ふふん、誰がデート中に家行くんだよ」

桜凌は少し顔が悪くなった

桜凌 「ダメか…」

塩花 「ううん、いいよ!」

桜凌 「おーけーい!」

と桜凌は楽しくなった


そして、二人は桜凌の家へ行き、遊び始めた

桜凌 「これ、オセロって言うらしいんだ」

塩花は楽しくなった

塩花 「あっこれ知ってる!対戦する?」

桜凌 「やりましょーう!」


そして、桜凌と塩花はオセロを始まり、桜凌の最初の攻めが強すぎるため、後々からどんどん取られてしまった

桜凌は少し機嫌悪くなり

桜凌 「やべー負けちまった、強すぎだろ…」


塩花は嬉しそうに

塩花 「オセロって言うのはねー最初はあえて多く取らず、後から取った方が有利だよ!あと角を取る意識はいいけど、角取ったことで一喜一憂しない方がいいよ!たとえ角を三つ取られたとしても逆転することって結構あるよ!」


そして、あっという間に二人は夜までオセロをした、まるでデートではなく、オセロの日っていう感じだった

塩花 「あー楽しかったなー四十六勝三敗」

桜凌は悔しそうに

桜凌 「くそーー」

塩花 「じゃあ私もう帰るからね」

桜凌 「うん…」

すると塩花は童心な笑顔で

塩花 「今日、楽しかったよ!」

と言い、塩花は家から出た

桜凌は再び惚れてしまった、その笑顔はまるで自分が今まで見てきた何よりも美しかった


しかし、楽しい時間は終わってしまった、ついに東仙県へ侵攻が始まった

伊勢 「いいか?お前ら、何よりも任務を遂行することを優先にしろ、ここは戦場だ、仲間を救う時間などない…」


とリーダーが言い、侵攻を進めた、そして東仙県深部の森に到達し、敵を探る

日出 「みんな、しっかりとチームにつけ!敵を注意するんだ…」

しかし四人は敵を見つけなくて、一旦さっきいた場所で待機した、すると…

塩花 「きゃー!!!」

塩花が何かを見つけたように叫んだ

三人が寄ると、そこには伊勢の死体があった

日出、桜凌 「なに?!今ここにいるのは…敵だ!?」


そうだ、いつのまにかこの視界が悪い森の中で、伊勢は敵に始末され、入れ替われた

すると偽伊勢が日出に刺そうとする

キャキーンっとナイフが飛び、桜凌が交わしてくれたのだ

そして日出はバックにあるナイフを取り出し、トドメを刺さった

桜凌は絶望そうに

桜凌 「バカな…リーダーまで…」

日出 「今は一旦落ち着こう、まだ負けてはいない…」

塩花と桜凌は本当に幸せだ、このチームにリーダー以上にリーダーシップを持っている冷静な仲間がいるとは…


しかしそう考えると、塩花の胸に血が飛び出した、そうだ、相手は最先端の火縄銃を使って塩花へ打ったのだ

桜凌、日出 「なに?!」

相手が二発目を打とうとすると、日出は迷いなく塩花の盾となり、受け取った

桜凌 「バカな…なっきー、仭梨…」

敵は死に際の人間を見るように言った

敵 「ふん、そんなもんか」


すると日出は桜凌へ近づけと言った

そして…

日出 「いいか?元、俺はこれを君に渡す…」

それは青色とピンク色の陰陽組み合わせキーホルダーだった…

日出 「いいか?私たちは残りわずかな力をここに注入する、必ず生きてここから出ろ…」


桜凌は驚いた、一つ目はタメ口を言ったことがないあの日出が厳しそうに言った、二つ目は塩花の魂と日出の魂はそのキーホルダーへゆくのを見えたから…

桜凌 「何をしている?!なっきー!仭梨!」

日出 「覚えとけよ…これはもともと彼女に渡したかったプレゼントだ、でもここであんたに任せる」


桜凌は泣いた、とても大きな泣き声で

桜凌 「ふざけるな!!死ぬな!!死ぬなら俺にしろよ!!!置いていくなよ!!!!」


しかし日出と塩花の肉体に魂はもうなくなっている

敵 「大丈夫さ!!もうすぐお前もあの世に行かせてやる!」

すると敵は集まり、桜凌へ突き刺すが、キーホルダーから青色とピンク色が混ざった様子の守護霊が現れ、敵に連打を与え、奇妙的に相手は消えてしまった

桜凌は泣きながら

桜凌 「この力は…」


あまりにもの哀しさで桜凌は本部へ戻り、家で…

桜凌 「ありがとう、なっきー、仭梨、君たちの分まで、しっかりと刻むよ…」


そして、そのキーホルダーを代々の子孫に残そうと思い、それを恋人(せかい)と名付けた

その後の桜凌元は普段の生活に戻り、結婚し、ファーストランナーとして次の人にバトンを渡した

桜凌元は日出夏輝、塩花仭梨の名を深く心の中で刻んだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

桜凌さんのお嫁さーん7 始終之彼 雪方ハヤ @fengAsensei

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ