放課後の、何気ない会話が楽しいから

第1話



 代わり映えのない、いつもの放課後。



 週に2回、私は図書委員の仕事で図書室に通っている。




 司書の先生に声をかけ、カウンターに座り、机に置かれていた本に手を伸ばす。


 放課後に図書室に来る人なんてほぼいないので、時計の秒針が刻まれる音が耳につく。

 遠くの方では、運動部の声がかすかに聞こえてくる。




 そんな静かな時間がわりと好きだった。


 でも最近は、それ以外にも密かに楽しみにしていることがある。



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