第2話:ワルキューレだよの巻。

「ってことは?君、地球人じゃないんだ・・・もしかして異星人?」


「今時、珍しくはないと思うけど・・・」


「珍しいでしょ?異星人なんて・・・」


「地球人が気付いてないだけで、この地球にはたくさんの異星人が潜り込んで

住み着いてるよ」

「最近この地球も犯罪者多いって思わない?」


「まあ、そう言われると・・・僕、おまわりさんやってるからよく分かるよ」


「ね、犯罪のほとんどは地球に入り込んで来てる異星人の仕業なんだよ」


「そうなんだ・・・だけど、みんな地球人に見えるけど・・・」


「カムフラージュしてて人間に化けてるの、だから人間には見分けがつかないの」


「じゃ〜君も?」


「私は私・・・このまんま、この可愛いまんま」


「自分で可愛いって言ってるよ・・・」


「それに私、君じゃなくて「ベルヌヒルデ」って言うの、それが私の名前」

「で、ノルニル人のワルキューレだよ」


「のるにる?・・・・わるきゅ〜れ?・・・ってなに?」


「ワルキューレはバトル・メイデンとも言うの」

「戦乙女とも言って善人と悪人を見定める女、およびその軍団のことを

ワルキューレって言うの・・・私はそ一人」

「広い宇宙から逃げてこの地球にいるワルワルい異星人を見つけて

宇宙にあるヴァルハラってところに収監するために満を持して来たの」


「へ〜そうなんだ・・・悪いキューレね」

「ベルヌヒルデちゃんって言うんだ・・」


「言いにくいからベルちゃんって呼んでいい?」


「ベルでいいよ、友達もイトコもみんなそう呼んでるから・・・」

「あの、ちょっとテントから外に出ていい?」


「はあ、どうぞ・・・なんなら家の中で詳しいお話聞きましょうか?」


テントから出てきた女の子はどうやら異星人。

髪は薄いピンクにロングに片方だけおさげ・・目は綺麗な淡いブラウン?

異星人でも可愛い子は可愛いんだって思った。


「あっ、ちょっと待って・・・せっかくだから記念に写メ撮っとこう」


「よ〜し・・・」

「あれ?、地球人じゃなくてもピースサインするんだ・・・」


「風習や流行なんてどこもそんなに変わっんないでしょ?」


「ああ・・・それは意外とね」


「ごめん、張りっぱなしのテント仕舞うね」


そう言ってベルが腕を前に出して手をグーをすると薬指にしてる指輪らしい

ものから光で出てテントが見る間に小さくなっていった。

で、芝生の上に手の平より小さくなったテントを、今度は自分が肩から下げて

いた小さなポシェットにしまった。


およよ〜って驚くのも含めて、話を聞くためにベルちゃんを家にお招きした。


「便利なんだね、その指輪」


「必要なものは、みんな小さくしてこのポシェットにしまっておけるの」

「いわゆる科学と魔法の融合ね」


「指輪はニューベルンリングって言ってニューベルング族が作ったものなの」

「この指輪一個でいろんな魔法が使えちゃうんだよ」


つづく。


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