⑬【瑞雲・四章】登場人物一覧(飯富村)
※年齢は四章開始後、最初の正月を迎えた時点での数字になります。
四章終了までの内容を含みますのでネタバレにはご注意下さい。
・鷹山(御崎)
飯富村の実務を取り仕切る様になって二年。村の立て直しはある程度進み、賊の襲撃も撃退出来るなった。
また、北敷海岸の村々を傘下に加え、船を用いて曽杜湊との交易も行える様になる。
しかしその直後、飯富を訪問した彌尖大社大宮司の支援要請を請け、彌尖奪還の総大将て国内の文武を司る、護領御大将と言う役職に就く事になる。
また、その際に大宮司家から御崎の名を用いる事を許される。
・鷹山
曽杜湊や代田盆地との商いを任される他、祥智不在時は留守を任される事も多い。
寒村に留まり続ける事に不満も感じていたが、最近は湊との商いも増え、特に蒸留酒の売買を始めてからはそれなりに満足感も得られている。
・鷹山
飯富村の防衛の要として活躍する他、北敷海岸の村々も含めて武芸の指導役として名が通っている。
また、彼が狩って来る獣から得られる毛皮は蒸留酒の生産に成功するまでは飯富村の収入の大きな部分を支えていた。
・
林光寺の住職で、祥治に実務を任せた際に正式に飯富村の長としての地位に就いた。
寺のお堂が新富村の開拓の為に移築されてしまう等したが、本人は村が立ち直って行く事を見られて満足している様子。
・
佐高家配下の大身国人、實山家の前当主で孫の浩成を当主として育て上げたた後、家を出た。
佐高家に隔意を持っている様子。飯富村へは面白そうだと言う理由で訪れたと言うが……
・
祥治達が旅の途中で出会い、沓中国から祥治に招かれた薬師。
無茶をするとすぐに祥治に告げ口されてしまうので最近は大分大人しくなった模様。
薬師の仕事のみならず、薬草の栽培や酒の生産と言った様々な専門的な仕事を任される。山葵の生産は軌道に乗りそうだが、酒造りが忙し過ぎて、他の事に手が回らないのが不満。
・
元服し、正式に彌下二郡の
その血筋は飯富村の正統性を主張する根拠となっている他、大社の大宮司や北敷海岸の領主達からも重視されている。一方で若いながらも祥治兄弟の薫陶を間近で受けて来た武芸の腕も一目置かれる様になっており、期待を集めている。
・春(12)
菊の孫。 釣りの腕を見込んだ切端村の漁師達にまで嫁として狙われていたが宗太郎と祝言を挙げる。
相変わらず子供達の面倒を見ながらも、小枝を手伝い、機織の腕も磨いている。
・菊(58)
村唯一の年寄。春の祖母で田鶴の母。多くの子や孫を喪っている。最後に残った孫の春が嫁に行った事で肩の荷が下りたと感じている。
・利吉(24)
農夫。稲と永の父。
飯富村では体格の良い人物で、最初に武具の渡された三人の内の一人。防衛戦力の中核を担って来た。
・美代(21)
稲と永の母。
・稲(享年4)
利吉と美代の娘。祥治達が飯富村へ着いてすぐに懐き、村の者との壁を取り払ったが年明けに死亡。
・永(1)
利吉と美代の娘。当初、両親は稲と名付けようと考えていたが、周囲の説得で叛意し、永と名付けられた。
・鞠(28)
寛太の母。夫は宗太郎の父の右腕的な存在だったが戦死。
最近は寛太の成長を心から喜んでいる。
・寛太(9)
鞠の息子。祥猛の弟子として、村で一二を争う程の投石の腕前を誇ったが、最近は武芸全般の成長も著しく、狩りに同行する事もしばしば。
また精神面も成長し、宗太郎が大人に混じって行動する事が多くなると、年下の子供達を良く見る様になった。
・周(37)
初の母。寡婦。縫い物が得意で、小枝の織った布を様々に仕立てている。
・竹丸(21)
農夫。富丸の父。
・初(19)
富丸の母。周の娘。
・富丸(4)
村の最年少だったが、漸く弟妹分が産まれた。春が良く面倒を見ていたが、最近は糸の後を付いて歩き、馬の世話を良く手伝っている。
・嘉助(24)
農夫。里の夫で満助の兄。待望の子を授かる。
・里(19)
嘉助の妻。子が出来ぬ事を悩んでいたが、ついに息子を授かった。
・辰助(1)
嘉助と里の息子。
・満助(18)
嘉助の弟で小枝の夫。兄の影に隠れがちな引っ込み思案な性格であったが、八郎の下に付いて馬の世話をする様になり、性格も積極的になりつつある。
また、馬を扱う関係で村外へ出向く事が多く、意外に事情通でもある。
・小枝(18)
満助の夫。織師。機織りに並々ならぬ熱意を持ち村内の繊維産業を取り纏めている。最近は生産だけでなく、指導も行っている。
彼女の肩には、衣類生産だけでなく、造船、航海の発展も掛かっているが、本人は衣類用の生地を作りたい為、やや不満。
・弥彦(30)
猟師。糸の父。祥猛の配下として、村の食糧事情や商品調達に奔走している。弓兵としての訓練も積み、戦では祥智の下へ付く。
・月(23)
弥彦の妻。革の鞣しや肉の解体等を引き受けている。糸の成長を喜ぶ半面、そろそろ次の子が欲しいと思っている。
・糸(5)
弥彦と月の娘。稲の影に隠れる大人しく人見知りな性格だったが、稲亡き後は一気に責任感が芽生え、年下の富丸の面倒を見ながら手伝いも積極的に行う様になった。仔馬の世話が好きで、毎朝頑張って早起きしている。
・茂平(41)
野鍛冶。腕は良いのだが対人関係が苦手で流れの鍛冶として食べていけず、飯富村に流れ着いた。
祥治達が来てからは、千次郎と二人で祥治の無理難題に頭を悩ますことになるが、蒸留器の制作や、船の細々とした金具と言った村の発展に大きく貢献する仕事を次々熟している。
・佐吉(35)
炭焼き職人。炭だけでなく、彼等夫婦の焼く石灰は村を支えている。
飯富村が冬を越せて来たのは、ほぼ彼の炭のお陰と言って良い。
・幸(32)
佐吉の妻。佐吉と一緒に炭にする木材を運んでいたら、村一番の力持ちと呼ばれる様になってしまったらしいが本人はとても不本意な模様。
戦では女衆を率いたり、将の真似事をしたりと出番が多い。
・八郎(30)
元馬借。飯富村では厩番を務め、馬産の計画の責任者でもある。
飯富村では最初に武具の渡された三人の内の一人でもあり、平時戦時問わず村を支えている為、人望も厚い。
・田鶴(34)
菊の娘で春の叔母。八郎の妻となり、待望の子を授かる。
・亀三郎(1)
八郎と田鶴の息子。田鶴にとっては昔に亡くした子以来の子で、かなり過保護である。
・千次郎(21)
大工。豊の夫。茂平と二人で祥治の様々な無理難題に答えている。
何故か建築物の外壁を漆喰で白く塗る事に並々ならぬ意欲を見せる。
・豊(18)
千次郎の妻。そろそろ自分も子が欲しいと思っている。特に小枝に先を越される訳には行かないと密かに思っているらしい。
・三太(30)
四太の兄。小柄ですばしっこい。兄弟で自分達の田畑を持つ事を夢見ている。
人懐っこい性格と観察眼の鋭さを祥治に買われ、村の外で祥智の商いを支える傍ら、情報収集の任に就く事になる。
・四太(26)
三太の弟。兄と違って大柄で、最初に武具の渡された三人の内の一人。防衛戦力の中核を担って来た。
言葉を発する事が出来ないが、穏やかな性格と真面目な仕事振りからすぐに村人の信用を得た他、瓜を育てるのが得意で、村の者は彼の瓜が育つのを心待ちにしている。
真面目な性格と口がきけない点を買われ、祥治の硝石や椎茸の生産と言った秘密の仕事の手伝いをする事になる。
自分達の田畑が欲しいが畑に関しては、満場一致で専用の土地を預けられており、ほぼ目的を果たしている様な状態である。
・蒼風(8)
牡馬。祥治が山之井から連れて来た名馬。馬産の中核である。
・栗(不明)
賊から奪った栗毛の牝馬。満助命名。大分老齢と思われたが、仔馬と一緒に売りに出された。
・鹿の子(不明)
賊から奪った鹿毛の牝馬。満助命名。蒼風よりも若いと思われる。
・白矢(2)
蒼風と鹿の子の仔。蒼風の後継候補として村に残される。
・胡桃(3)
新たに買い入れた馬格の良い牝馬。
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