第6話
「小春のそういう格好を見てるとまたヤリたくなるんだけど」
「"そういう"格好?」
「ワイシャツに生足」
「バカ言ってないで早く帰りなよ。てか、これパジャマだし」
「男のロマンを"バカ"で片づけんなっつうの。んじゃまたな」
手を振って、見送る代わりにサヨナラのキス。
あたしは夕焼けに消えていく背中を、それこそ仕事へいく夫を見送るみたいに、見えなくなるまで見ていた。
別に名残惜しく感じていたわけでも、感傷に浸っていたわけでもなく、ただ単純に送り出す自分に酔っていたのかもしれない。
献身的に尽くせば、それだけで自分は頑張っているんだという気持ちになれる。
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