第3話
「つーか、さっさと引っ越したほうがよくね?」
耳を舐められ、ゾクリとした感覚が背筋を這う。
たった今、あたしに覆い被さって腰を振っていた男は他人事のようにあっさり言った。
男の清潔感のあるブラウンの髪が頬をくすぐる。
すっかり落ち着きを取り戻した呼吸は穏やかで、先程まで必死に快楽を追っていたようには思えない。
あたしは狭いシングルベッドの上で寝返りを打ち、男に触れるだけのキスを与える。
手足にまとわりついてくるシーツが湿っていて若干気持ち悪い。
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