好きなこと好きすぎて辛い件
好きなものができると、それにどっぷりハマり、そこから出られなくなる──つまり、【底なし沼】状態。
そして、「好きなものについてもっと知りたい!」とネットサーフィンが始まる。どんな波も華麗に乗りこなし、情報収集。自分でも気持ち悪いなと思う。好きな人に対しては、そこまでではないはずだが……「お前やべぇ」と友人に言われたこともあるので、犯罪までいってはいないものの、「相当やべぇ」のだろう。
もともと人間観察が好きで、声は寄せられないけど、その人の話し方の癖だったり、立ち姿や仕草なんかを真似するのは割と得意かもしれない。(「似てる!」「その仕草よくやってるわ!」と周囲から好評だったりもする)
だからなのだろう。どんなに人がいる中でも好きな人はすぐ見つけられる。学生時代の昼休み、校庭で遊んでいるたくさんの生徒の中から、好きな人を見つけるのが日課だった。赤と白のストライプの服を着た人物を探す感覚で、好きな人を見つけては「キャーキャー」言っていた。
この時点で、「お前やべぇ奴だわ」と友人の顔が引きつっていたのを思い出す。
と、まぁ好きなことやものになると、どこまでも好きになってしまうのですよ。困ったことに。
ドラマやゲーム、漫画やアニメなんて、好きになったら、もう大変!
まず、現実世界と切り離されます。現実世界よ、さらば! お元気で! 遠くなる現実世界。ウェルカム、異次元!
一度足を踏み入れてしまったら、しばらーく、その世界から抜け出せない。でも、現実世界は24時間しかなくて、寝て起きたら、「学校だ!」「仕事だ!」が待ってるわけです。困ったことに……。
大人になって、ようやく脳内の切り替えが少しはできるようになりましたが、学生時代なんて半分夢の中にいるような感覚で、現実世界に体はあるものの、魂は異次元に置き去りのまま。脳内での情報整理もグチャグチャで、現実世界のことよりも、異次元世界のことで頭も気持ちもいっぱい。情緒なんて、ジェットコースター。浮き沈みは激しいし、いきなり猛スピードで駆け抜けていくし。よく友達がいたもんだ。できた友人たちに感謝しかないですね。
好きなキャラが作中からフェードアウトすることもあるじゃないですか。そうなったら、毎度寝込んでおりました。布団から出れず、涙で枕はビシャビシャ。生死が定かでないときなんて、生きた心地はしないし……。「続きは、まだか!? 息ができない……」って、常に酸欠状態。なので、大好きな作品は完結してから読むことにしています。
ロスから抜け出すまで、これまた、すんごーく時間がかかる。だいたい、主人公側ではなく、敵側を好きになることが多いので、好きになったキャラは高確率でフェードアウト。そうと分かっていても、好きになってしまう。
敵側のほうが人間味を強く感じるからかな?
捻くれてる人が好きだから、尚更か……?
一度好きになったら、ずっと好き。嫌いになることは、まぁ無い。本当に【底なし沼】。好きすぎて辛くなる。
友人たちのこともそう。もう20年くらい同じメンツとつるんでる。いつもありがとう。愛してるよ。……って、本人たちに言うと、「気持ち悪い」って言われそうだから、ここにコッソリ置いておく。
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