翌朝のクロワッサン

DONQのミニクロワッサン、通称ミニクロが小さい頃から大好きだ。

紙袋に小さくてツヤツヤしたクロワッサンが何個も入っていて、その絶妙なサイズ感故に何個でも食べてしまうという魔性のクロワッサンだ。うちは母もパン好きなので、デパ地下に行く時は必ず買ってもらっていた。紙袋を開けた瞬間のあの香ばしいバターの香りったら。。。

(ちなみに小さい頃の私は"DONQ"を"ドンク"と読めず、「どんきゅー」と読んでいた。自分で言うけど可愛いね。)


さて、クロワッサンというとやはり一番美味しいのは、サクサク感が損なわれない、買ったその日のうち、だと思われるだろう。

ところがドンクのミニクロは次の日もまた別次元に美味しいのだ。表面に塗ってある甘い蜜が生地に染み込むことによって、ちょっと違う表情を見せるのである。

例えるなら、パリッとしてた奴がちょっと距離が縮まって柔らかい表情見せてくれた、みたいな、そのくらいのギャップと魅力がある。


翌朝に食べるミニクロは、生地はしっとりふんわり、バターの香りと染み込んだ甘い蜜がぎゅっと濃縮され、口溶けがまったり、より濃厚になる。

もちろんパリパリ派にとってはちと物足りないかもしれないが、一度でいいので、一晩寝かせて優しくなったミニクロもぜひ試してみて欲しい。

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