【まとめ】 魔法少女に憧れた俺が、魔法少女になるまでのお話。/𠮷田 樹さま
このページでは、各オプションごとの感想をまとめさせていただきます。すでに〝エピソードごとの感想〟で述べました部分は割愛いたします。
◆オプション全体から抜粋:
◇好きなスキル、魔法、特殊能力、アイテムなど
◇特に印象に残った場面や台詞
◇好きな登場人物(指定なし)
◇主要人物に昇格してほしいと思った脇役
まず、これらに関しては「該当なし」となりますね。
◇全体的な感想内容: 良くない部分も含む
かなり指摘が多い感想となってしまいましたね。嫌いな人物や苦手な展開こそありましたが、物語としては非常に完成度が高いです。変な例えで恐縮なのですが、「WIKIなどでストーリーの流れだけを読みたい」といった感じですね。
それだけ内容が作りこまれ、登場人物たちに命が宿っているという表れでもあります。熱量がありすぎるために、読むことができないといった感覚ですね。
◇「文章の読みやすさ」に関する感想:あり
◇「ルビ、ふりがな」の数や箇所に対する感想:あり
◇「1話あたりの文字数」に対する感想:あり
◇「構成」に対する改善案:あり
◇「文章」に対する改善案:あり
◇「良くない意味」で気になった点(マイルド)
この六つをまとめます。
やはり〝良くない意味〟で気になったのは、一文の長さと、名前の「ふりがな」の部分ですね。一話一話の内容が重めということも相まって、文字数に関しては非常に良いと感じました。エピソード内でしっかりと話が綺麗にまとまっており、物語の構成と完成度は高いと思います。
登場人物や物語の展開に関しては、私の好みの問題であることが大きいですので、〝良くない〟わけではないですからね。ただ、幸崎が〝嫌い〟であるというだけです。現代社会を舞台とした重い物語を好む読者には、間違いなくオススメです。
◇「ネタバレ」への配慮:おまかせ
◇「読みながら考察や推理をした内容」の掲載:あり
◇「専門用語の数、わかりやすさ」に対する感想:あり
◇「良い意味」で気になった点
この四つをまとめます。
やはり気になるのは〝アグレッサー〟が地球を侵略した目的と、物語の着地点ですね。〝晄〟の様子を見るに、侵略したというよりも「ちょっと物資調達のために寄っただけ」のような印象も受けますからね。
勧善懲悪の魔法少女番組をプロパガンダとして流していたことから察するに、おそらくは侵略者を駆逐するのではなく共存を目指す方向になるのではないかと予測します。個人的に、日本に外来種を住まわせることには、フィクションであっても大反対なんですよね。すでに現実の方が、笑えない状況に陥っておりますので。
◇「主人公」に対する感想:良くない部分も含む
主人公の渚くんですが、良い主人公であると思います。魔法少女に憧れているというのも、単に「趣味」というわけではなく、彼なりの深い信念や思想があるようです。そういったキャラは魅力的ですね。――女性の好みは合いませんけどね。
◇「設定」に対する改善案:あり
設定に関しては文句なしですね。完成されていると感じました。しっかりと〝魔法少女〟の再定義がされているところも素晴らしいです。
◇好きな名前、印象に残った名前
これは〝アグレッサー〟ですね。姿の描写も相まって、カッコイイと感じました。かれらと戦う話であるのかは不明ですが、活躍が見てみたかったですね。
◇好きな場所、行ってみたいと思った場所
このパラレルの日本には行ってみたいですね。とはいえ大阪環状線が崩壊しているのであれば、私の家は無さそうです。
◇「もう一度読みたい」と思ったエピソード
プロローグは全体的に面白かったですね。この流れのままで進んでほしかったという思いもありますが、それは作者さまの描こうとしておられる物語とは真逆のものとなるのでしょう。しかしながら、私はプロローグが大好きです。
◇「二度と読みたくない」と思ったエピソード
〝第10話「テンプレートはいつの世も」〟ですね。渚の名字である〝幸城〟と、私の名前の「幸崎」が似ていることもあり〝「幸城、てめぇ!」〟と言われると、なんだか自分が絡まれているような気分になってしまうんですよ。また、学校でのああした描写は、個人的にはフィクションとして楽しめません。実際に私自身が、あのような暴力を受けたことがありますからね。そうした事情もあっての選択です。
◇嫌いなエピソードや嫌いな場面
◇嫌いな登場人物(指定なし)
◇退場してほしいと思った登場人物
◇不快だと感じた要素
この四つをまとめます。
すでにお察しであるとは思いますが、すべて〝藤村祥子〟関連ですね。彼女の幼少時の恵まれた描写も、マイナスに作用してしまったという印象です。彼女が貧乏人であったのならば現在の〝ツンケン〟も受け入れられるのですが、何不自由ない金持ちの親が死のうが「どうでもいい」以外の感情が湧いてこないんですよね。やはり「幸せな家庭の様子」よりも「金持ちのガキの何不自由ない生活」が前面に出てしまったためであると感じますね。祥子自身が〝何不自由なく〟と言い切っておりますし。
私が拝読した〝第10話〟以降も彼女が話の中心となりそうですし、渚が彼女を気に入っている様子もあることから、なかなか退場しないのではないかなと。主人公のお気に入りであるからこそ、早期に悲惨な目に遭う可能性もあるのですが、別に彼女に不幸になってほしいわけではないですからね。転校や海外遠征などで、静かに退場していただくだけで充分です。
作者さまが彼女をどういう立ち位置で描いているのかを計りかねますので、彼女が出る限りは続きを読めないといった状況ですね。
この藤村祥子が敵役というのであれば、これらの私の感想も「想定どおり」であると思うのですが――。もしも彼女を「かわいそうな過去を持つヒロイン」として描いておられるのであれば、今後の私の感想は「非常に申し訳ないもの」となってしまいますからね。ですので、ここで一旦、感想を区切らせていただきます。
*
これで今回の感想は以上となります。現状ですと、私の拝読は残念ながらここまでとなりますが、これは完全に「幸崎の好みの問題」です。しっかりとキャラや設定も作り込んでおられ、物語の完成度は高いです。
読者の皆さまには、ぜひとも実際に作品をお読みいただきたく存じます。私とは違った感想が浮かんでくる可能性もございます。ぜひともよろしくお願いします。
それでは最後になりますが。
素晴らしい物語を拝読させていただき、本当にありがとうございました。
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