【まとめ】 Alone ~元特殊部隊所属、ジャック・カミンスキー~/Yujin23Duoさま《1》

 このページでは、各オプションごとの感想をまとめさせていただきます。すでに〝エピソードごとの感想〟で述べました部分は割愛いたします。



◆全体的なオプションから抜粋


>・全体的な感想内容:良い部分と悪い部分諸々

>・「文章の読みやすさ」に関する感想:あり

>・「文章」に対する改善案:あり

>・「設定」に対する改善案:あり


 この4つをまとめます。


 良い部分は作者さまも見所として挙げておられるアクションシーン全般ですね。主人公ら以外の情景描写にも力が入っており、とても引き込まれる世界観でした。世界の外側からやってきた異世界人によって「変えられてしまった世界」という事情も相まって、非常に独創的であると感じますね。


 悪い部分というか〝気になった点〟を挙げるとすれば、文章全般が少々読みづらく感じてしまったことでしょうか。いくつかの箇所は引用のうえで、修正の提案をさせていただきました。


 とはいえ、この語り口が本作ならでは「味」であるとも感じておりますので、「絶対に、ここをこうしろ」と言うつもりはございません。ぜひとも、この持ち味を生かし続けていただきたいところですね。




>・「専門用語の数、わかりやすさ」に対する感想:あり


 いまのところ、異世界(我々の現実世界)の名称なのか、現実世界(ジャックたちのいる世界)の名称なのかが不明なものが多くあると感じはしましたね。作中に登場するものは、大抵は我々の世界にある物が大半となっておりますし、全体的に「現代に異世界の要素を加えたファンタジー」のような印象を受けました。どちらかというと「現代ファンタジー」に近い印象ですね。世界観そのものは好きですからね。


 あとは、登場人物らの名前が〝エルフ〟や〝髭面〟といった代名詞で語られる期間が少々長く感じてしまいました。特に〝髭面〟は〝一話〟で登場するものの〝四話〟を過ぎても未だに名前が登場しませんでしたからね。ここまでくると、いざ名前が登場しても、おそらく覚えないと思います。名前は他者から呼ばれなければ、命を持つことはありませんからね。彼の命は〝髭面〟へと宿ってしまったというわけです。




>・「読みながら考察や推理をした内容」の掲載:あり

>・「主人公」に対する感想:良い部分と悪い部分あり

>・「任意の登場人物」に関する感想:あり、よければ改善もお願いいたします。


 この3つをまとめます。


 これはジャックに関することですね。まだ序盤ですので把握できてはいないのですが、最も気になるのは「彼が異世界人(我々の世界)であるのか」といったことですね。もしかすると、本当にヴァン・ダムが転生してきた可能性もありますからね。彼が記憶操作を受け、今はジャックになっているというのも面白そうです。


 また、彼があまり強くない――というよりも、全力を出すことを恐れているような描写があるのも良い点であると感じました。寡黙であることも相まって、眠れる獅子のような強者感が出ております。しっかりと主人公らしく描かれておりますね。


 戦場での、いわゆるPTSD関連に関しては何とも言えませんね。本人にしか解りようのない苦しみですので、本人が苦しいのであれば、苦しいのだろうなと。読者を納得させられる説得力があるかといえば、「センシティブな内容ゆえに納得するしかない」という状態です。下手なことを言うわけにはまいりませんからね。


 感想内にて述べました、「戦場に立った戦士の理論」は私の持論です。すでに私の代表作でも、そういった場面を登場させておりますからね。ここは譲りません。


 彼の〝悪い部分〟ですが、今のところは特に見当たりませんね。過去を隠しているのも深い理由がありそうですし、「もったいぶるな」とも言えません。読者としては、おいおい明らかになってゆくのを楽しみに待っている状態ですね。




>・「1話あたりの文字数」に対する感想:あり


 文字数にはバラつきがありましたが、特に「長すぎる」や「短すぎる」といった感想はいだきませんでしたね。エピソード内にて話が上手くまとまっていたためであると考えます。お見事ですね。




>・「ルビ、ふりがな」の数や箇所に対する感想:あり


 本作はレイティングが付いておりますので、ふりがなに関しては甘めに見ております。他の参加作では指摘しました〝堰を切る〟や〝暫し〟なども、本作ではスルーいたしましたね。現状のままでも問題ないかと思われます。強いて言うなら、ずっと呼ばれ続けることになる〝ひげづら〟にはルビがあっても良いかもしれません。




>・「構成」に対する改善案:あり


 構成に関しては問題ないのではないでしょうか。冒頭のジャックの夢から始まり、読者へ見せる最初の任務へのスムーズな流れ、その合間にラジオを通して世界観の説明も済ませる――と、特に〝一話〟の構成は素晴らしいと感じました。




>・「ネタバレ」への配慮:あり


 なるべくネタバレは避けましたが、気になる点などがございましたら修正いたします。コメントにてご指摘いただけますと幸いです。




>・「まとめ読み」を希望する範囲:指定なし

>・作中の見所や、特に力を入れたエピソード:アクション(主に「ザ・レイド」を参考にした肉弾戦)

>本作のテーマである「己の罪と真っ向から向き合う」を前面に出した四十五話から六十話

>ラスボスであり本作のテーマに最も関わって来るキャラクター、リコ。


 この辺りは〝四十五話〟に差し掛かった際に言及させていただきます。なるべく一回に納めたいところですが、感想が1万字を超えるようであれば分割させていただく可能性もございます。とても面白い作品ですので、読むのが楽しみですね。



             *



 これで今回の感想は以上となります。当分は他の参加作の感想へ取り掛かることとなりますが、必ず続きを拝読させていただきます。


 ご質問やオプションの変更等があれば、コメントにてお知らせください。特に問題なければ、現状のオプションのまま続けさせていただきます。


 それでは最後になりますが。

 素晴らしい物語を読ませていただき、本当にありがとうございました。

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