【感想まとめ】ミストリアンクエスト /作者:幸崎 亮さま《1》

 このページでは、各オプションごとの感想をまとめさせていただきますね。すでに〝エピソードごとの感想〟で述べました部分は割愛いたします。



◆全体的なオプションから抜粋


>◇「文章の読みやすさ」に関する感想:あり


 文章は読みやすかったですね。やや表現が硬い場面もありましたが、古典風ラノベということで、世界観の構築には一役買っているのではないでしょうか。


 ただ、もしも〝冗長さの是正〟といった観点に特化するのであれば、もう少し表現を簡略化しても良いのではないかと思われます。このあたりは好みですので、幸崎さまご自身が「自作に適している」と思われた手法を執るのがよろしいですね。


 私は今のままでも好みです。



>◇「ネタバレ」への配慮:ネタバレOK


 ネタバレOKということで、遠慮なく書かせていただきました。

 ありがとうございます。


※もしも〝ネタバレNG〟の場合や〝おまかせ〟を選択されている場合、「これは伏せて!」といった部分がございましたら、コメント等にてお知らせください。該当箇所の修正や削除を行ないます。



>◇「まとめ読み」を希望する範囲:特に1章の第1話から第10話まで。8話のラストが「区切り」っぽいせいか、ここで「切られる」ことが多いので。


 希望された範囲分を一気に拝読させていただきました。私も「主人公〝エルス〟の印象が良くなる」といった点において、ここまでお読みいただくことをオススメしますね。やはり9話を分割して8話に〝引き〟を作るなどの方法が得策ではないかと考えます。あくまでも提案の一つとしてお納めください。



>◇作中の見所や、特に力を入れたエピソード:序盤ですと6話の決闘シーンや、10話の展開ですね。あとは世界観や設定は10年以上練りあげました。


 世界観は非常に好みでございました。世界全体が「生きて」おり、どことなく謎がある点などが特に素晴らしかったです。


 6話は戦闘描写もですが、やはり〝観客たち〟ですね。個人的な望みとしては、ああいった描写は削らずに残してくださると嬉しいです。


 10話に関しては前述のとおりですね。とても良い転換点でした。



>◇「読みながら考察や推理をした内容」の掲載:あり


 不思議な〝霧〟の正体もさることながら、最も気になったものは〝太陽ソル〟でしょうか。やはり太陽ではないような、そんな気がいたします。


 そう考えると色々と妄想が捗ってくるのですが。それは続きを拝読させていただいてから、ということにいたしましょう。



>◇「主人公」に対する感想:良くない部分も含む


 少しだけ述べましたが、当初は「年齢のわりにガキっぽい」というのが第一印象でした。13年前に「7歳」ということで、おそらく現在は「20歳」ですか。もちろん異世界ということで、我々の現実世界の20歳とまったく同じとは限りませんが。時間の流れる速度が違っている可能性もありますからね。


 とはいえ過去のトラウマなどから「そうなってしまった」と感じられる部分はありますね。幼少時には、普通に敬語を使っていたようですし。彼なりに、命の恩人の口調を真似た――と、いった感じでしょうか。


 それもひとまずは、第10話の場面において、マイナスイメージはほぼ払拭されましたね。今後の成長が楽しみな、好きな主人公であることは間違いないです。



>◇「任意の登場人物」に関する感想:ルゥラン。謎の執事っぽい人です。名前が判明するのは少し後になりますが、序盤から出ています。


 まだ名前が出ていないので、ここでは〝執事〟と呼ばせていただきますね。彼の印象ですが、〝良い意味で〟変人サイコパスですね。何をしでかすかわからない、トリックスター的な役回りのキャラでしょうか。


 今のところの登場シーンは一場面だけでしたので、現在の感想はこのような感じですね。好きか嫌いでいえば、間違いなく〝好き〟ですね。



>◇「1話あたりの文字数」に対する感想:あり


 多いとも少ないとも言えず、ちょうど良いと思ったのですが、やはりエピソード数を圧縮するという意味も兼ね、全体的に文字数を増やしても良いのではないかなと。実際に読んでみるとあっという間でしたので、数字から受ける印象よりも少なく感じました。あくまでも私個人の感想ですが、お役に立てますと幸いです。



>◇「ルビ、ふりがな」の数や箇所に対する感想:あり


 漢字の多くに、本当に細かく〝ふりがな〟を振っておられたという印象ですね。「これは読めるだろ」と思うものもあったのですが、たとえば「ゲームの実況動画」などでノベルゲームの文章を読み詰まったり「これ何て読むんだろ?」と言っておられる実況者も見かけますので、ふりがなが多いことに越したことはないと考えます。


 現状でも難読漢字には間違いなく〝ふりがな〟が付いておりましたので、増やす必要はないかなと。個人的には、今のままで充分であると思われます。



>◇「専門用語の数、わかりやすさ」に対する感想:あり


 最序盤の登場人物はエルスとアリサのみ、あとは魔法が一つと〝太陽ソル〟のみといった感じで、多すぎるといった印象はありませんでしたね。前述の〝執事〟のように、序盤で登場する「名有りネームド」の数を絞っておられる努力も伝わってまいりました。そうした配慮が感じられる分、とても読みやすかった印象ですね。



>◇「構成」に対する改善案:序盤の冗長さをどうにかできれば。


 これに関しましては、前述させていただいたとおりですね。



>◇「文章」に対する改善案:なし

>◇「設定」に対する改善案:なし



◆ポジティブなオプションから抜粋


>◇特に印象に残った場面や台詞


 印象に残った場面は、やはり酒場の決闘シーンの〝観客たち〟の様子でしょうか。戦況が動くたびにチップをやり取りしているあたりが好きでしたね。


 印象に残った台詞は、第10話にてエルスが敬語で謝る場面と――。あとは同じく第10話のロイマンとラァテルのやりとりですね。ボス。



>◇好きな登場人物(指定なし)


 すべてのオプションを選ばれておりますので、ここは「まだ立ち位置がわからない」という意味で〝執事〟を選ばせていただきます。ああいったトリックスターなタイプのキャラは好きですね。味方だと嬉しいような、少し嫌なような。そんな絶妙の立ち位置であると思います。



>◇好きな登場人物(主要人物に限定)


 これは文句なしに〝エルス〟ですね。主人公です。不器用ながら真っ直ぐな性格であること、過ちは反省し、悔い改める姿勢を見せたことが理由です。今後の成長が楽しみです。



>◇好きな登場人物(敵役、悪役に限定)


 該当する人物は〝ロイマン〟か〝ラァテル〟のみだと思われますが、これは〝ラァテル〟ですね。しかしながら、彼なりの信念を持つロイマンも捨てがたい。できれば両方ということにさせてください。



>◇好きな登場人物(脇役に限定)


 これは複数人扱いではあるのですが、〝決闘を眺めていた観客たち〟ですね。非常に生き生きとしており、「こういう人たちが本当に居そう」と思わせてくれました。



>◇主要人物に昇格してほしいと思った脇役


 これは難しいのですが、自警団長の〝カダン〟でしょうか。一見すると厚かましいというかウザめなオッサンキャラという感じなのですが、お調子者な部分と真面目な部分を持ち合わせた、なかなかの好人物であると判断しました。



>◇好きな名前、印象に残った名前


 これは〝魔剣ヴェルブレイズ〟ですね。こういった特別な武器が出てきますと、テンションが上がります。他には〝ラァテル〟も頭に残る名前でしたね。



>◇好きなスキル、魔法、特殊能力、アイテムなど


 目玉の付いた杖こと〝こうつえ〟も良いのですが、ここは第1話にて登場した〝光魔法エンギル〟でしょうか。とはいえ、1位を選ぶわけではないので、両方好きということで。当然ながら〝魔剣ヴェルブレイズ〟もですね。



>◇好きな場所、行ってみたいと思った場所


 〝ファスティア〟の街そのものも良いのですが、やはり〝ドワーフの酒場〟ですね。いかにも汗臭そうで酒臭そうでジャンクフードの臭いが充満していそうなあたりが大好きです。――現実世界では、そんな店には行きたくはないですけどね。



>◇「良い意味」で気になった点


 これは〝各エピソードの感想〟において述べさせていただきました。



>◇「もう一度読みたい」と思ったエピソード


 あの酒場での決闘シーンのある〝第6話〟ですね。あとは考察という観点からですと、〝第8話〟も読み直したいと思いました。




◆ネガティブなオプションから抜粋


>◇嫌いなエピソードや嫌いな場面


 これは「特になし」ですね。エルスが罵られる場面――も、彼は一切動じておりませんでしたし、強いて挙げるような嫌いな場面はありませんでした。



>◇嫌いな登場人物(指定なし)


 当初は「主人公が入ってしまうかな……?」とヒヤヒヤしていたのですが、そんなことはありませんでしたね。「特になし」でございます。



>◇嫌いな登場人物(主要人物に限定)


 これも同様ですね。「特になし」です。



>◇嫌いな登場人物(敵役、悪役に限定)


 今のところは全員が良い人といった感じですね。

 やはり第10話での印象変化が大きいです。



>◇嫌いな登場人物(脇役に限定)


 野次を飛ばしていた酒場の客あたりが思い浮かびますが、これも「嫌い」とまではいかないですね。あの雰囲気の酒場なら「普通かな」と。「特になし」です。



>◇退場してほしいと思った登場人物


 これも「特になし」ですね。



>◇不快だと感じた要素


 今のところは「特になし」ですね。

 強いて挙げるような要素もありませんでした。



>◇「良くない意味」で気になった点(マイルド)

>◇「良くない意味」で気になった点(辛口)

>◇「良くない意味」で気になった点(揚げ足取り)


 これらに関しては〝各エピソードの感想〟において述べさせていただきました。「あの杖を売って良かったのか」という部分ですが、おそらく物語を動かす上での重要な要素となるのでしょう。――そもそも、あらすじに書いてありますものね。


 そういったわけでして、実質的には「特になし」ですね。



>◇「二度と読みたくない」と思ったエピソード


 ありませんでした。大丈夫でございます。



             *



 はい。これで今回の感想は以上となります。

 ご質問やオプションの変更等があれば、コメントにてお知らせください。


 特に問題なければ、現状のオプションにて続けさせていただきますね。


 それでは最後になりますが。

 素晴らしい物語を拝読させていただき、本当にありがとうございました。



             *



 ――と、いうわけでして。これにて「感想サンプル」は終了となります。


 本企画は「基本的には誉める」という性質上、仕方のない部分ではあったのですが、やはり自分で自分の作品を誉めるのは、かなりの抵抗感がありましたね。なるべく客観的に見てはみたのですが、どうしても自作ということで、作者の考えを完璧に見抜きすぎた感はあります。エルスの印象とか。



 とはいえ、主役は「皆さまの作品」です。「大体こういった感想が出るんだな」と、一つの判断材料になれば幸いです。


 それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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