大磯ロングビーチとともに、夏が終わるのです。

第11話：いいことだ、いいことだ

としまえんがなくなって、数年が経つ。

大磯ロングビーチにお世話になる回数が増えた理由のひとつだ。

熱海のアカオビーチも素晴らしかったが、この夏、なくなった。

水の施設を維持運営するのは、きっと大変なのだろう。

今年の夏も、とても暑かった。年々、暑くなる。

４月の終わりから、半袖しか着ていない。ビーサンしか履いていない。

こう涼しくなってくると、そろそろ私の格好は「貧乏くさいひと」に見えていることだろう。

悲しいが、いよいよ改めなくてはいけない。

大磯ロングビーチのひと夏の営業は、だいたい毎年９月の第二週目あたりで終わりを迎える。

日本がバカみたいに暑くなった昨今、そこは空気を読んで、せめて９月いっぱいは営業してもいいのではないか！？と、密かに激しく思っていた。憤慨さえしていた。

… ９月三週目が始まった頃までは。

でも、急に、ほんとうに急に、涼しくなるんですね…。

意気揚々と泳いだとて、「くちびるブルー」になるだろう。

「おなかいた」にもなるだろう。国民の健康には代えがたい。

やっぱり毎年９月第二週目あたりでのクローズ、という判断は、正しいのだと思う。

さすが６０年の歴史を誇る大磯ロングビーチだ。すばらしい。

「さよならす～るのはつ～らいけど。時～間だよ。仕～方がない。」

ドリフ大爆笑のエンディングテーマが頭から離れない。

もうそろそろロングビーチに関する「書きたいこと」はないのではないかと思っていたが、思っていたより、いろいろ出てくる。

自分でもびっくりした。なぜだろう。

ちょっぴり今夏は、お邪魔しすぎたのかもしれない。

しかしながら来年も、たくさんお世話になれますように。

「次の回まで、ごきげんよう」

ババン バ バン バン バン