第3章

第32話

「美樹子、栄ちゃんと電話したの?」



「栄ちゃん!?」



お母さんの言葉に私は、思わず素っ頓狂な声を上げた。



「今日、会ったばかりなのに…?」



「彼、良い人だから、私もお父さんも気に入っちゃって!」



それから、我が家で栄太くんの事は「栄ちゃん」呼びが定着した…。

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