第3章

第31話

「もしもし…?」



「みきちゃん?丁度、電話しようと思ってたんだ…声が聴きたくて…」



「私も…声が聴きたいし、話したかったの!

今日は、ありがとう…凄く楽しかった…!」



「俺も楽しかったよ。

お義父さんとお義母さん、優しくて良い人だね」



穏やかな口調で話す、彼の声が電話口から聞こえた。



「ありがとう。多分、親に言ったら凄く喜ぶと思う」


「また、家に行くから…お休み」



「うん、お休み…」



「愛してるよ…」



そうして、私達は受話器を置いた…。

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