囚われの detective

一寿 三彩

表紙

誰もを魅了する容姿をもつ名探偵を僕は鎖で繋いだ。



逃げ出さないように拘束したはずなのに彼女はこれはまるで小説の舞台のようだと薄く微笑む。




「どんな依頼より魅力的だね。ワクワクしてしまうよ」




どうやら脱出の手立てを考えているようだ。




「僕から逃げられるはずないでしょ?」




「こう見えて、脱出の達人だと自負してるんだよ」




「……それ、ただの自負じゃないですか」






不思議な雰囲気をもつ彼女に、僕はかぎりなく全力で振り回されることになる。

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