第4話 理由

ケントが「僕は、ある夜に女神様に会って、一つだけ願い事を叶えて貰ったんだ。ナオちゃんに似合う男の子になりたいと願って人間の男の子にして貰ったんだ」と本当の事を話し始めた。

ナオが「じゃ、あの男の子は、あなただったの?!」と尋ねた。

ケントが「うん、ごめんね。中々言えなくて。でも女神様が言ってた。好きな人と聖なるキスをしなければ、人間に戻れないって教えて貰った」とナオに本当の事を伝えた。

ナオが「好きな人って誰?ロボットに決める権利がある訳?」と不思議な顔をしていた。

ケントは「居るよ。でも僕の事を信じてくれるか分からないけど、ナオちゃん。君だよ」と率直に答えた。

ナオが「え?私?嬉しいけど、ケント君だったら、もっと良い人がいるんじゃ無いの?」と横目で見つめていた。

ケントは「そうかな?でも僕はナオちゃんの事が好きだ。可能だったら付き合って欲しい」と今の素直な気持ちを伝えた。

ナオは「仕方ないな。じゃ、私と一緒に居て、友達として接していけたら認めてあげる」と偉そうに話をした。

ケントは「やったー。これからも、よろしくね」と嬉しそうに笑顔を見せた。



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