第43話

「っ、」


「佐藤くん?」


首を傾げて問えば顔を真っ赤にさせる佐藤くん。

熱あるのにこの場に来たの?


「熱でも「七麗ならくーん?どうしたの?」」


あるの、と私が全て言い終える前に横入りしてきた藍人。

さっきまでそっちで利人とダンベル持ち上げてたくせに。


佐藤くんのおでこに当てようとしていた手は藍人に掴まれてるし、藍人に話しかけられた佐藤くんはさっきと打って変わって真っ青な顔に。


「…佐藤くん、大丈夫?」


「七麗、凛寧に惚けてんじゃないよ。さっさと鍛錬に戻りなよ」


「は、はいっ!凛寧さん、藍人さんありがとうございます!」

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