第12話

現れた双子を前に、司会者は目を見開く。


双子が連れて現れたのは司会者の仲間だったから。


「お前らっ…!」


「ず、ずんまぜ、うぐっ…」


双子によってボコボコにされている2人。

血だらけの顔を見て悟る。

逃げようとしたのだろう、と。


抵抗しなければ無傷で済んだのに…。


抵抗する者には容赦しない双子。

大人しく着いてくれば極力優しくはする。


こればかりは毎回同情してしまう。

…敵なのに。


すると、司会者が口を開いた。


「っ、お、俺はコイツらとは無関係だっ」


「ボ、ス…?」

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