第11話

「凛寧…」


名前を呟き、また画像に目を移す。


俺は、目を見開く。


「っ、ぅ、…」


「どうした」



画像は粗いけど、たしかに分かる。


腕には、ブレスレットが光っている。



「肌身離さず、付けてくれているんだね…」



自身も身につけているブレスレットに触れる。


久々に、凛寧に触れられた気がして嬉しく感じる。



「…凛寧も、抗っているんだ。これを無駄にはしない」


「当たり前だ」



画像の凛寧に触れ、俺は愛おしむように目を細める。


「待っていて、必ず助けるから…」

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