第19話
「─…莉久っ…?」
ボロボロと静かに声を押し殺して涙を流していた時、隣で眠っていた佑弥くんが目を覚ました
「─…は?お前、何…泣いてんの?」
寝ぼけているのか、目を擦りながら身体を起こして私の顔を覗き込んだ佑弥くん
「なんやねん…黙って泣かれても分からんて」
少し…機嫌が悪くなったと思われる佑弥くん。彼は私のウジウジした性格が嫌いらしい
何かあるならハッキリ言え…っと、出会った時からよく怒られているのでイライラさせているだろうな…っとなんとなく分かる。
「なに?俺なんかした…?言うてくれな分からんて…莉久、なに?どーしたん、」
そっと、髪を撫でてくれる佑弥くんの手が温かくて、それが余計に私の胸を締め付ける
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます