第3話

「これでもう、悪さデキねぇな?」





って──…




いや、可愛すぎません!?うちの旦那!!




私が寝てる間に一人でコソコソとこんな可愛らしいことをシていたなんて、想像するだけで愛おしい。




もはや、可愛すぎてしんどい、尊い、大好き






『う、うれしいっ─…』




「───は?」





『"愛されてる"って凄い感じる!ありがとう、海吏かいりくん』





わーいっ、と言って縛られた腕を上下に動かして喜びを噛み締める






「……お前、アホだろ。普通目が覚めて縛られてたら怯えたり泣き出したりするところだろーが。なに拘束されて喜んでんだよ、ドMかよ」





『っえ?Mじゃないよ?芹菜だから、アルファベットでいうなら…Sだよ?』






「うん…ちょっと黙ろうか?」





ん?間違ったこと、言ったかな?





返事をする前に唇を塞がれてっ─…大好きな海吏くんからのキスの嵐が降ってくる





これね、すっごいキュンキュンするの。ドキドキして苦しくなるから突き放したい気持ちはあるけど、手が拘束されているので抵抗出来ない。




──いや、抵抗するつもりは元々ないけど。

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