第2話

目が覚めて、視界いっぱいに映る大好きな人の笑顔を見て…あぁ今日も幸せだなぁって、実感する。




『……かいちゃん、おはよ。んー?何だろう、動けないっ、、』




しばらく彼と目を合わせて幸せを感じていると、違和感に気付いた。身体が自由に動かない






せりさぁ、昨夜遅かったね。残業って言ってたけど。あんなに遅くなるのおかしいだろ。しかも訳も言わずにすぐ寝落ちするし。お前さぁ…俺に何か隠し事してる?」






終始笑顔で私に問いかける大好きな旦那サマを見て、数秒前に"動けない"なんて思ったことはとりあえず忘れる。





──…ほんとに、優しいなぁ。






美しすぎる綺麗な顔面を私に向けて、キラキラの笑顔で笑いかけてくれる旦那サマー





寝起き早々、私は幸せの絶頂にいます。






『帰り電車1本乗り遅れちゃって…でもスマホの電池キレちゃってたから連絡出来なくて。だから言ってた時間より遅くなっちゃった、ごめんね』




「へぇ、芹のスマホの電池って…夜までもたねーんだ?それは問題だな。早急に新しいのに変えに行かねーと。」





『っあ、前の日に充電し忘れただけだよ!』




「………お前、なめてる?俺との連絡手段途絶えても平気なの?」





スリスリ…って、私の頬を細くて綺麗な彼の長い指で撫でられるとそれだけで胸がキュンキュンする





『そんなつもりじゃ、、っていうか何これ?!やっぱり私、何か縛られて、、』





「あぁ…芹が悪さデキねーように"縛った"」






な、なんて…?!!





言葉の通り、手首を彼の私物のネクタイで縛られ、両脚は大きく広げられたまま動かせないようにベットの下から伸びているベルトのようなもので足首を固定され拘束されている。

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