大草原

ゆず。

私はいつまでも草であった


太陽に照らされ、月に励まされていても


所詮は草なのだ


背景でしかないのだ


花になろうとも土になろうともできない


草なのだ


花に負けじと背伸びをしても


踏み潰され終わる


邪魔だからと抜かれても


草はどこにでも生える


草の運命は続く


そして草は


どこにいようとも草なのだ


稀に名前を呼んでくれる者もいる


でも所詮草として呼ばれているのだ


なんて悲しきことかな





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