第18話

『で、早川先輩はどうするつもり何ですか?』


伸子はもえみに対し結論を求めた


『迷惑は掛けたくないから、それにあいちゃんも居るし』


伸子は突然ベンチから立ち上がりもえみを見下ろす斜め目線で


『わ、私、認めません、そんなの絶対認めません、だってそれじゃあまりにも先輩が、あまりにも先輩が・・・』


しかしもえみのピュアすぎる心の優しさに触れ伸子はその場でしゃがみ込み泣き出してしまった


さらに追い討ちを掛けるようにもえみは伸子に過酷な約束をお願いしてきた


『ね、伸子ちゃん、だから黙っててお願い、この事は絶対言わないで』


真剣な眼差しで両手を合わせさらに真剣にお願いするもえみ


そんなもえみに感化され伸子は渋々泣くのを押し殺しながら


『わ、わかりました、っく、この事っく、誰にも言いません、っく、でも、でも先輩、何かあったら直に私に言って下さい、私先輩の為なら何でもしますから、どんな時でも連絡して下さい』


『ありがとう、伸子ちゃん』



もえみはまるでマリア様のような優しい笑顔で軽く抱きしめた

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