第15話
病院の待合室で診察の順番待っているともえみの名前が呼ばれた
『早川さーん、早川もえみさぁ~ん診察室にお入り下さい』
もえみは席を立ち上がり診察室に向かおうとした時
『え!あ、せんぱ~い、早川せんぱ~い』
後ろの方から一人の女性が立ったままもえみを呼び止めた
『あ、伸子ちゃん』
伸子は友達の付き添いで偶然にももえみと一緒の病院に来ていたのだった
もえみが後ろを振り返ると伸子がもえみの側まで駆け寄った
『お久しぶりです、早川先輩、でも何でココ(産婦人科)に、先輩は確か海外』
不思議そうな表情でもえみに質問する伸子
『え、あ、う、うん』
もえみがどう誤魔化そうか悩みながら考えていると
『あ、分かった生理不順ですか?』
勝手に伸子が勘違いしてくれたおかげで、少し気が楽になりそのまま会話を合わせ
『あ、そ、そう、そうそうちょっと調子悪くって』
苦笑いをしながらその場を凌いだ
すると診察室の方から再度もえみの呼び出しがかかり
『あ、ご、ごめんね、私診察だからまた後で』
そう言ってその場から逃れたが、大切なモノをその場に落として行ってしまった
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