第2話 女系家族
うちの家系はいわゆる女系家系であった
いとこはみんな女の子
どこをどう間違ったのか?
なぜかうちに弟が生まれた
初の跡継ぎともてはやされた
私といえば『また女か・・・』だったそうだ
母は喜んだ
初めて嫁として認められてうれしかったのだろう
幼いながらに覚えている
私と弟との待遇の違い
それはもう親戚の集まる盆暮れ正月は地獄だった
皆にかわいがられ抱っこされお小遣いをもらっていた
私にはそのような記憶はない
見て見ぬふりをするしかなかった
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