第45話

夕飯を作り終えてから、寝室で横になって

美羽が寝落ちしてしまった頃楓が帰宅する。






『──…ただいま、』






リビングに灯りがついていたのですぐに顔を出すけど、そこに美羽の姿はなく─…美味しそうな食事だけがテーブルに並んでいる。










そっと寝室のドアを開ければ、眠っている彼女が視界に入り…起こさないようにドアを閉める







喧嘩をして以来─…リビングのソファーで寝ることを辞めた彼女。ほんと素直に俺の言うことを聞くところ…好きだなって思う。






手洗いを済ませ、美羽が作ってくれた夕飯を温めて一人で食事をしていると…専務から着信が入りすぐに受け取る






『お疲れ様です、小山内です─…』





聞けば、トラブルが発生したらしく─…書類を見て話したいのでリモートで会議を…っとのこと。






慌ててパソコンを取り出し、専務と画面越しに会話をしながらトラブル修正のために動く。







二人きりでのリモート会議、お互いに手元の書類を見ながらパソコンに文字を打ち込んだりしていたので会話は少なかった─…







それが、マズかったみたいで。

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