第37話

『別れるなんて、嘘だよっ…過労死なんてしないでっ…そんなことになったら私、クズ副社長のこと殺しに行くと思うっ…私が犯罪者になったら嫌でしょ?だったらもう少し仕事、セーブしてっ!せめて日が変わる前に帰ってきて!』





「……美羽を一人置いて、俺が先に逝くわけない。心配で成仏なんて出来ないだろうしね。とりあえず専務の安全を守るために、専務の守護霊にでもなろうかな」




『死んでからもクズ副社長優先とか、どうかしてる。あーあ…仲直りするんじゃなかった』




「美羽が美味しい食事作ったり、俺を支えてくれている限りは…過労死なんてしないよ。いつもありがとう、美羽。好きだ…もう嘘でも別れるなんて言葉…言わないで、しんどくなる」





バカエデ、好きすぎてしんどいって…そんなの私はもっとずっと前からそーなってるよ。





『───ベット、元に戻すの手伝って』




「その前に─…ここで美羽に触れたい、」




『っえ、ソファーでっ?!ちょっ、待って』




「──…無理だよ、もう待てない」





結局喧嘩の原因はクズ副社長によるパワハラ的命令によるものだと私は判断を下した。





楓は"専務は関係ない"って初めから言ってたけど、そんなわけないよな?ヤツの命令のせいで私の楓ちゃんはくだらない名前呼びの為に時間を削っていたのだから。






クズ副社長め、いつか私が、、





然るべき制裁を与えてやるから覚悟してろよ

















『芹菜さんって名前、可愛いね』

「──美羽の方がかわいいよ」

『どこがっ?!絶対にうそっ!』

うつくしいはねって、美羽そのもの」

『なにそれ、どーいういみ?』

「俺の天使って意味」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る