第53話
吏菜が教室を出ていったあとすぐチャイムが鳴って、先生がくる直前に戻ってきた貴弘。
『…どこ行ってたの?』
っと、小声で声を掛けてみると
「異世界に飛ばされてた。お前の彼女、魔術師だから…目が合うと違う世界に飛ばされるんだよ」
『……嘘だよね?』
「うん、嘘に決まってるよね?」
……え、この会話必要?
その後すぐに授業が始まってしまったので、それ以上会話が広がることは無かったが…俺の親友と彼女の仲はどうやらあまりよろしくは無いらしい。
ぼんやりと授業を受けながら、ノートを写すことも無くただ黒板を眺めていると、、ブーッとポケットの中でスマホが震えた。
【ふーくん、ちゃんとノート書かないと…授業置いていかれちゃうよ?】
っと…違うクラスであるはずの吏菜から、まるですぐ近くで俺のことを見ているかのようなメッセージが届いた
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