第1話

「あのさぁ…前から思ってたんだけど、楓羽ふうの彼女ってさ、、」




二時間目と三時間目の間の休み時間。前の席に座る友人…貴弘たかひろが言葉を選びながら気まずそうに語りかけてきた。




『なに?吏菜りなが可愛いって話し?』



「あー…うん、可愛いのは可愛いんだけどさ…そうじゃなくてなんて言うか、、」



『何だよ、吏菜は俺の彼女だから。いくら貴弘でも貸してあげたりしないよ?』



「…うん。この際はっきり言わせてもらうけどさぁ…楓羽、お前の彼女…異常だよ」





──…以上?




「いやいや、おかしいって意味な?異常だよって言ってんの」





…は?おかしいって…吏菜が?何が、どこが?どの辺りが?

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