第11話
タワーマンションの高層階、エレベーターの中でも他人のように少し距離感を空けて乗る私達が今日から夫婦、なんて…少し笑える。
「──…着いた」
一つの部屋の前で立ち止まった律希さん。同じようにして足を止めた私をジっと見つめると、
「……今日から絢音の家だ」
そう言ってタッチ式の鍵をかざして…ガシャン、という音と共に玄関の扉が開かれる
──…緊張するっ
期間限定とはいえども一緒に暮らす…子ども。小学生、女の子─…えぇっと、名前は?
「─…パパ〜っ!!!」
玄関の扉が開くなり、奥の方から走ってきた可愛らしい女の子が帰宅したばかりの律希さんにギューッと抱き着いた
「あぁ…ただいま─…
─…ミナちゃん、っていうんだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます