第3話

『いや、ちょっと待って…!娘さんは私たちが結婚すること、知ってるんですか?!』





私より五つ年上の律希さん。五つ離れてると言っても、私は今年26歳で彼が31歳。別にお互い結婚適齢期でなんの問題もない。




しかし…子どもが居るとなると話しが変わってくる。知ってたら─…結婚なんてしなかった。





「あぁ…好きな人が出来たから、近々籍を入れると伝えてある」





──…好きな人、って。





『それ…娘さん信じてました?』



「さぁ?特に何も言われなかった」






いや、アウトだろ…完全に伝え方間違ってるだろこの人っ!!!

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