第104話

そろそろ本当のことを教えてあげようかな、、なんて思い始めたころ、、





凪砂は再びそばにあるイスに座ると、ギュッと私の手を握る。







「──実はまだ俺はお前と…アイツらにずっと黙ってる嘘が一つ残ってる」






まだ洋平たちにも話していない嘘が残ってるって・・・一体なんの話だろう?






実は海上保安官じゃないとかっ?!






本当は結婚してたとかっ?!





まさか、他に彼女が出来たとか?!






嫌な方向に考えが向き始めた時、、







「俺と優香は、本当は付き合ってなかった」







──ツキアッテナカッタ






付き合って、いなかった、、?

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