第37話
それから、凪砂からの返信は途絶えた。
私たちが付き合ったことを知らない連中は、特に悪びれた様子もなく話を続けていたが、私と凪砂がそのトークに参加しないので、それも徐々にフェードアウトしていった
その頃合いを見て、私はようやくメッセージを打ち始める。
【 ごめんっ!今年は私仕事で参加出来ないっ!その日、ずっと担当してるお客さんの結婚式で・・・ヘアメイクとして出張で付き添うことになってるから、どうしても無理なの。場所も京都だから泊まりで行くつもり・・・本当にごめんね 】
悲しそうに柴犬が泣いているスタンプも一緒に送信する。
お客さんの結婚式に同席するなんてもちろん嘘だ。優香の命日は8月27日。その頃には私のお腹も少し出てきている頃だろうから、凪砂に会うことは絶対に出来ない。
だから何としてでも彼らとの接触は避けたかったのだ。
返信してからすぐに既読が4になって、凪砂もまだこのトークを開いていたことを知って少し驚いた。
のもつかの間、その後すぐに個別のメッセージで洋平、拓海、翔大とバラバラに連絡が来た。
内容はみんな揃っておなじような内容で、、
【凪砂となんかあった?!萩花が命日に来ないなんておかしいっ!!】
っというものばかりだった。
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