第26話

凪砂の異常行動はそれだけに留まらず、、






『んんっ・・・ちょ、待ってっ!なずっ・・・』







服の中に手を入れようとして来たので、場所も玄関で外に声が漏れたりしたら大変だし、全力で抵抗した。







ーーー・・・ていうか、、






『凪砂っ、お酒飲んだのっ・・・?!酔って、、』



「萩花っ・・・ちょっと、黙って」





キスしてるときも、こうして密着している間もずっと、凪砂から確かにお酒の匂いがした。






凪砂は抵抗する私の手をグッと掴むと、そのまま寝室に押し込んだ。そして"余裕がない"っといった様子で、いつもより少し乱暴に私をベッドに押し倒す。







「ー・・・萩花っ」






私の名前を何度も呼びながら、ことを進めていく凪砂を、ただ受け止めることしか出来なかった。






それはいつも身体を重ねている時みたいな甘い時間ではなく、一方的に抱かれているようなそんな感じ。何故なら凪砂が一度も私を見てくれないからっ・・・目を閉じて、何も見たくない、考えたくないって言ってるみたいに。






ただ欲望のままに私を抱いているような感じがした。

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