第24話

【っで?実際どうなんだよ、心当たりあんの?】





吉岡に言われたことを、もう一度頭の中で繰り返してみる。







ーーー・・・妊娠






私がそういう行為、、セックスをした相手は人生で凪砂ただ一人しかいない。付き合うまでの期間はそういう事はしなかったけど、付き合うようになってからは凪砂に会えた時・・・時間が許す日はそういう事をするようになった。







でも用心深い凪砂は、きちんと避妊することを欠かさなかったし、わざわざ確認などしなくても自ら毎回ちゃんと避妊してくれていた。






『いや・・・心当たりはやっぱり・・・な、、』







【な い】そう言おうとした時、記憶から消して蓋をしていた"あの日"の出来事を思い出してしまった。








凪砂は私と身体を重ねる時、毎回きちんと避妊していたことは事実だ。でも一度だけ、、本当に一度だけ、"それ"を怠った日があったことを思い出した。

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