第3話

つい先程まで私、、尾藤びとう 萩花しゅうかの恋人"だった"目の前にいるこの仏頂面の男





ーー・・・潮崎しおざき 凪砂なずな






凪砂なんて女の子みたいな名前だけど、彼のルックスに女の子らしい要素などこれっぽっちもない






187センチの高身長に加え、鍛え上げられたその身体は、服の上からでもいい身体だと見てわかる




それだけでも十分にモテる要素を兼ね備えているのに、この男に関しては兎にも角にも、顔面偏差値が半端ないっっ!!





前髪をあげた短髪の黒髪、くっきり二重瞼にキリッとした眉、筋の通った鼻に、シャープな輪郭が作る綺麗なEラインの横顔






それに極めつけは、、彼の勤めている職業






【⠀ 海上保安官 ⠀】







海上保安庁の中でも様々な職種があるらしく、海上という名がついているからと言って、皆が皆海の上にいる訳ではないらしい





凪砂はそこで、潜水士として日々の多くを海の上で過ごしているみたいだけど、海上保安官の中で実際救難隊として活躍しているのはほんの僅かなのだとか、、






それだけでも十分に凄いと思うけど、凪砂はその中でも少し上の階級らしく、かなりエリートな人材みたいだった

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