たった1人の、、

第44話

あれから数週間が過ぎた。




あの後斗真には本当のことをすべて話したけど、、






【別に本当に付き合ってる訳じゃねぇし、、浮気されてもお前を大事にしてる彼氏って...俺の株上がるじゃん?ラッキー】





なんて呑気なことを抜かして、斗真とは今まで通りの関係を続けていたものの、、、







ーーー...学校生活は悲惨だった







「...っおい、聞いてんのかって!」






ドンッと突き飛ばされて、ハッと我にかえる





ーーー...いま、呼び出しくらってたんだっけ






「はるのこと、誑(たぶら)かしてさぁ...自分は日向先輩とうまいことやって...はるの気持ち考えろよ」





ーーーー...はる




おそらく、あの神崎陽斗のことを言ってるんだろうけどっ







『別に、神崎はあんたたちの彼氏でも何でもないんでしよ?第三者のあんたらに、そんなこと言われる覚えなんてない』






突き飛ばされて尻餅をついてるあたしを、腕を組みながら見下すギャルが5人





絵に書いたようなシュチエーションに少し笑えてきて...





クスッと笑いながら立ち上がり、スカートについた砂をはらう






その、あたしの態度が気に入らなかったのか...





「っな、なによ!顔がイイだけで、やってることはサイテーじゃない!バカにしないでっ!!!」






そう言って5人の中でも1番派手なギャルが、あたしの頬をバチンっと音がするほど思い切り叩いてきた

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