第30話
「っえ、何か迷うことある?!誰にも知られたくないんでしょ?訳ありで、偽彼女してるんでしょ?だったら、俺の取引に応じるべきじゃない?」
このバカ男のアホな話し方にイラッとしながらも、確かにこいつの言う事をとりあえず聞くしかないのかもしれない
『…っで?取引ってなんなの?』
「ふふっ、ヤリたい!俺、紗綾ちゃんとヤリたい!」
ーーーー…殴ってもいいかな?
『却下。頭悪いんじゃない?言いたかったら勝手に言えばいいよ。きっと誰もあんたの言うことなんて信用しないし』
そうだ、このバカ男が言いふらしたところで…
あたしと斗真が嘘を突き通せばいいだけのことだ
足首の痛みも和らいで来たし、いい加減教室に戻ろうと、立ち上がろうと試みる
「ねぇ、そんなデカい態度とっていいの?いま、有利な立場に居るの俺だよ?もう1度聞くけど...俺と取引しない?」
ーーー...やっぱり、立てない
神崎の存在を完全に無視して、無かったことにしたあたし
それを応えと悟った神崎陽斗はーーー...
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます