第24話

ーーーーーー…キーンコーン




翌日の学校も、特に吉野と関わることはなくいつも通り過ぎていく





そう、いつも通り、、、、






「紗綾〜!昼飯、一緒に食おうぜ」





いつも通り、ヤツがあたしを迎えにくる





途端、ざわざわと騒がしくなる教室。





ーーー…うん、いつも通りだ






(…っね、今日も素敵だね、"日向先輩"……)


(ほんっと、紗綾さん羨ましい……)


(……んでも、すげぇお似合いだよな)






周りのヒソヒソ話を、聞こえないふりをして、声の主の方へと振り返る





『ーー...斗真、来てくれたんだぁ!すぐ行くね!』





気持ち悪い笑顔を貼り付けて、ヤツの所に向かう





「……ん、学食行こっか!紗綾何が食べたい?俺はねぇ〜…」




あたしの腰に手を回して、だらしなく隣を歩くコイツ…





ーーー……日向 斗真(ひゅうが とうま)




斗真は一つ上の高3で、、、




腹が立つ程の美形で学校内でもかなり人気のある男




斗真はあたしの幼なじみで、歳は違うけど、子どもの頃からよくあたしの面倒を見てくれる

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る