第22話

『あたしだって、分からない…ただ何か、バイト先の同期に付いてきてって言われたから来ただけ』





梨乃のことを友達だと言わなかったのは…事実、いまいち友達と呼んでいいのか分からなかったから




そこまで深い付き合いではない。っとあたしは思ってる





「…んで同期のやつは?何の用でテメェを連れてきたんだ」





そこなんです…そこはあたしも知らないんです、、






『……知らない。』





あたしのその答えを聞いた吉野は、




「っは、マジで軽い女…本当嫌いだわお前」





訳も分からないまま、軽い女だと言われた挙句、嫌いだと啖呵をきられたあたし





さすがにそのまま黙っていられるわけもなく、、





『っはぁ?!全く意味分かんないしっ!何なのあんたっ何であたしがそこまで言われなきゃいけなっ




「仲良くもない奴に頼まれただけで、あんなとこ来れるんだろ?んな女、頭のわりぃ尻軽女でしかねぇだろ」





吉野はそう言うと、未だ掴んでいたあたしの腕をパッと離して、汚いものを触ったというように、自分の手をパンパンとはらった

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