第53話
「……なんだ、不細工な顔して。どうした?」
「その、ブサイクって言うの辞めてもらっていいですか?!……地味に傷つきます」
「寝顔を見られたくらいで、いちいち嘆くな」
「嘆きますよっ!まだ新次郎に見られた方がマシです!!」
むぅ〜…っと、仁睦さんを見上げて睨みつけると、両頬をムニッと抓られた。
「……にゃに、するんれすか」
訳(……なに、するんですか)
「別に。ただ苛ついただけだ」
「にゃんれ?」
訳(なんで?)
「さぁな?無い頭、使って考えろ」
推しはその手を離すと、今度こそ私から離れて部屋を出ていこうと襖に手をかける。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます