第49話
ところで…今は一体何時なのだろう?
そんな疑問が生まれたことにより、またしても重要なアイテムが手元に無いことに気が付いた
「……Hey 新次郎!!」
スマホの機能と同様の呼び方で、立ち去ったばかりの新次郎(Siri)を呼び出してみると、バンッ…と力任せに襖を開け放った新次郎の姿が視界に入った。
「調子乗ってんじゃねぇぞ、クソアマ!!」
あらあら、お口が悪いですね。
「あの、私のスマホ…知りません?多分着ていた服のポケットに入ってたと思うんですけど」
「あぁ…あれな。若頭が持ってる」
………なんだって?!!
「ここでの生活を他言されたら困るからね。外部との通信は一切禁止。」
「っえ…いや、それはさすがにっ」
「お前専用のキッズケータイ、用意させてるところだから…大人しく待ってろ。くだらねぇことでいちいち呼び出すんじゃねぇよ、こっちはお前と違って暇じゃねぇんだよ!」
ずいぶんとお怒りモードだった新次郎は、そのまま部屋を出ていってしまった。呼べば直ぐに来てくれる新次郎。なにを忙しいことがあるのだろうかと疑問が残ったが…考えても分からないのでゴロンと寝転んで目を閉じた。
目が覚めたら全て夢で…起きたらいつものベッドの上、なんてことは無いだろうか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます