第14話

ただの童顔金無し大学生だと分かったのか、もうこれ以上用はない…とでも言うように胸に押し当てていた物騒な黒い鉄の塊をズボンのポケットに仕舞うと…自身が身につけているスーツのジャケットを脱ぎ始め、、




「無駄な殺しをするつもりはない。お前がここで見たもの、聞いたことも全て─…忘れろ」




先程の男にワンピースを破かれたままだった私の肩に、ソレを掛けてくれる仁睦さんは…とても優しい人なんだろうな、っと思った。




「……仁睦さん」



「…忘れろって、言ったよな?名前を記憶に残されると困る。…勘違いするな?ここでお前を始末することになれば…後々の処理が面倒だから、逃がしてやるだけだ。」




………後々の、処理?



「バラバラにして…可燃ごみの日に袋詰めにして出すわけにも、いかないだろ?」




表現がリアルすぎて笑えないんですけど!?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る