　秋に入りかけた涼しい夜

　いとこたちと集まって花火をして

　締めの線香花火をした日の思い出

　「誰が一番長く線香花火を保てるか？」という勝負をしようと決めて、みんなで「いいよ！」と頷きあった

　その勝負を提案したいとこの線香花火が火をつけた瞬間にぽたっと落ちてしまって

「あー！！！！」とでかい声で嘆くいとこのリアクションに笑ってしまって手元がめちゃくちゃ震えた

　すぐに私の持ってた線香花火の玉も落ちてしまって

「落ちたねえ」「落ちたなあ」「悔しいねえ」「ある意味ワンツーフィニッシュだねえ」と笑いあった楽しい日の夜

「『短歌の秋』投稿作品」

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