第11話

こうして私の携帯の中に

彼の連絡先が増えた。






(授業遅刻する。連絡するね。)





って龍也は階段を上がって行った。







変わった人だな。

前髪で片目は見えなかったけど

綺麗な顔だった。







『キーン。コーン。カーン。コーーン。』






まだ少し眠たいし

チャイムも鳴ってしまって

注目の中教室へ入るのは億劫。






非常階段で寝よう。

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