うちんと〜葛西家姉弟妹よもやま話〜
侑李
陽葵編
出会い
2009年1月19日
私、葛西陽葵はこの日、大阪市内の病院で産まれて、3歳の誕生日頃までは大阪で暮らしてたらしいんだけど、そんなに覚えてない。なんかお母さんの仕事の都合とかで熊本に帰るのは急だったみたいで、それでなんか私の幼稚園がどうとかバタバタしてたのはうっすら覚えてるくらいかな。それで両親の地元、熊本に帰って、そこの幼稚園で私は運命の人に出会う事となる。いや、出会ったのはもっと前らしいんだけど覚えてないし、私達にとってはこれが初めてお互いを認識した瞬間だった。最初に話しかけてくれたのは多分、彼の方からだったかな・・・・・・
「ひまちゃん、ぼくとけっこんする?」
嘘みたいな話だけど、本当に最初の第一声で彼は、陽斗はそう言ってきた。
「けっこん?」
その言葉の意味はまだよく分かんなかったけど、私は多分その後に続いて「うん」て答えたと思う。それが今の夫、陽斗との出会いの記憶。
うちんと〜葛西家姉弟妹よもやま話〜 侑李 @yupy
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。うちんと〜葛西家姉弟妹よもやま話〜の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます